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はじめまして

2024.04.30 00:00|導入
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ヒンジ と申します!

この度、『トキメキ☆成均館スキャンダル』に感化され、二次小説を恥ずかしながら創作してみました。
拙い文章力ではありますが、よろしかったらお付き合いくださいませ。

はじめてお越しくださった方は、必ず 続きを読む>> をお読みください。

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強い絆 第3話

2020.07.31 18:00|第二十講 強い絆
淡い月明りに照らされながら、二人はユニの屋敷まで歩いた。
廃屋からは、大した距離でもないのに、なかなか離れがたかった。
しばらくぶりで、お互いに夢中にもなったが、さすがに時間を忘れるわけにもいかない。
朝までユニを抱いていたいと、心からソンジュンは思ったが、情事におぼれてあの寒い廃屋で一晩過ごして、ユニに風邪でもひかれたら大変だ。
女人の服に着替え、チマに包まれたユニは、本当にきれいだ。
笠を被る姿よりも、髪を結って飾り紐(テンギ)を下げる彼女の方がずっといい。
今夜が月夜で、美しい彼女が見れて本当によかったと、ソンジュンは思った。

20-3.jpg

月明りの元、晴れやかな表情で歩くソンジュンの横で、ユニはまだ冷めやらぬ躰と疲れで、足元もおぼつかなかった。
躰はしっかりとソンジュンが腰に手をまわして支えてくれている。
ソンジュンは、なかなかの体力なのだろう。
まだ、物足りなそうで、時間が許せば朝まででも……かもしれない。
これ以上求められたら、ちゃんと歩いて帰れるか自信がないと、ユニは思った。

廃屋から、すぐに屋敷に到着した。
もう正面の扉は締まっているので、そのまま裏口にまわる。
裏口に手を掛けると、鍵は閉まっていなかった。

「この頃、侍女のタムがよく鍵を忘れるの。
 そうでなかったら、家の者を呼んで開けてもらわないといけないから、夜も遅いしお父様に叱られるところだった」

「そうか……引き留めて悪かった」

「本当は、悪いと思ってないでしょ?」

いたずらっぽく笑うユニを見て、ソンジュンも顔をほころばせた。
そして別れ際、軽く口付けをした。


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「旦那様、お嬢様がお帰りになられました」

書類に目を通していたスンホンは、書斎の外から、下男の報告を受けた。

「ご苦労だった。
 お前も下がって休んでくれ」

ユニは相変わらず、数日おきに屋敷を出て過ごしているようだ。
スンホンは、下男に命じてわざと裏口の鍵を開けさせていた。
タムが鍵をかけ忘れることもよくあるので、ユニもそれを期待していたに違いない。
今日はとくに帰りが遅いので心配したが、おそらくソンジュンと逢ってきたのだろう。
それがわかっていながら気付かぬ振りをするのは、自分にも同じような経験があるからだ。
娘のことが心配だし、二人の仲を正式に認めたわけでもないのだが……
親心とは難しいものだと、スンホンは改めて思った。

王・正祖が成均館の儒学生4人に密命を与えてから、すでにひと月以上経っている。
役人たちはもちろんのこと、4人も事件の真相にまではたどり着いていない。
行方知れずとなった青壁書も姿を現さず、事件はこのまま世間の記憶から遠ざかりつつあった。
密命を与えた当の本人である王も、今は別のことに力を注いでいる。
間もなく、小科が行われるのだ。
試験問題は、王自らが陣頭指揮を執って作成している。
今年も優秀な儒生が誕生することだろう。
それに、春になれば西の海を渡って、清国から使節団がやってくる。
その準備にも各府の労力が割かれている。
もはや、青壁書のことばかりにかまってはいられないのだ。

思い起こせば10年前のあの日も、清国からの使節団が到着し、都は厳戒態勢に入っていた。
しばし目を閉じると、古い記憶が蘇ってくる。
スンホンは、自らの若かりし頃に思いを馳せた。


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スンホンがまだ小科を受ける前、ある書院に通っていた頃のことだ。
そこの書院は、師が老論出身で、有力な役人の子息も多く通っていた。
だが、その門戸は広く開かれ、老論だけでなく少論も南人も通っていた。
心の広い師の意向だった。

ある日、講義が終わった後すぐに、ある老論の子息が隣の生徒に小声でけし掛けた。
裕福な家の出で成績も申し分なかったが、普段からいざこざを引き起こす生徒だ。
けし掛けられた生徒は頷くと、懐から卵を持ち出して、端の席に座っていた生徒に投げつけようとしていた。

「待たれよ!」

咄嗟に、スンホンは声を掛けた。

「南人が何の用だ。
 口を挟むな」

「その卵をどうなさるおつもりか。
 あなた方には、珍しくもない食べ物だろうが、庶民にとっては貴重な食べ物です。
 どうか、粗末になされませんよう」

けし掛けた方の老論の子息が立ち上がって、上から見下すように腕を組んだ。

「南人にとっては、貴重な食べ物なようだ。
 だったら、そこに這いつくばって物乞いでもするがいい」

スンホンは、膝をきつく掴んだまま、毅然と見上げた。
鋭い眼差しに、相手は少し気圧されたようだった。
その様子を、周りの生徒たちは面白おかしく見物している。

「何をしておるか!」

離れたところに座していた師が、一喝した。
それをお開きの合図とばかりに、次々と生徒たちがその場を後にし出した。
老論の子息らも、ばつが悪そうに荷物を掴むと大股で去っていった。
スンホンは、小さく息を吐いた。

「なぜ、俺を助けた。
 助けてくれと言った覚えはない」

端の席に座っていた生徒が、不満そうに声を掛けてきた。
衣服はそれほど裕福な出には見えなかったが、体格もよく、美丈夫だ。

「やられても、すぐにやり返せる。
 助けなど必要なかった」

「やり返したところで、またその仕返しに合うだけで、問題の解決にはならない。
 やり返したら、同じ穴のムジナだ」

体格のいいその生徒は、ふっと息を吐いて笑った。
この生徒と話を交わすのは、スンホンにとってはじめてだった。
だが、彼の出自は知っていた。
あの老論の子息の異母弟なのだ。
彼の母親は、身請けされた妓生だという。

「私は、キム・スンホン。
 知っての通り南人だが、ここの書院に通わせてもらっている」

「俺は、チョ・ヒョンシクだ」

二人はそれ以来、共に過ごすことが多くなった。
いつも書院では隣の席に座り、講義が終わった後も、遅くまで学んだことを深く語り合い、世間の事、この国の事、世界の事に思いを馳せた。
チョ・ヒョンシクは、スンホンにとってかけがえのない親友となった。

それから数年後、スンホンは小科に合格した。

「おめでとう。
 壮元(首席)で合格とは、さすがだ」

そう祝福の言葉を掛けたヒョンシクは、どこか寂し気だった。
間もなくスンホンは成均館儒生となる。
二人で学んできた日々は、必然的に終わろうとしていた。

「俺は、武科を受けることにしたよ。
 いつまでも、親父に世話になっているわけにもいかない」

「お前ほどの才能がありながら、なぜ武官を……
 いや、確かに武芸にも秀でているが」

「わかっているだろう?
 南人が科挙を受けられる時代が来ても、庶子が受けられる時代は来ない。
 俺は、この国にとっては、不要な人間なんだ」

どこか遠い眼をしたヒョンシクの肩を、スンホンは荒々しく掴んだ。
胸の奥から熱いものが込み上げてきていた。

「そんなことはない!
 この朝鮮に必要なのは、有能な人間だ。
 身分も出自も性別も、関係ないのだ。
 私は……そんな世の中を変えるために、小科を受けた!」

スンホンの決意の籠った眼差しに、ヒョンシクは薄く笑みを浮かべた。

その後、スンホンが成均館に入学したことで、二人は自然と疎遠になっていった。
儒生として、忙しい日々を送っていたのは間違いない。
だが、自分だけが小科に受かり、ヒョンシクにはその資格すらないことに、少なからず気まずさもあった。
風の便りで、ヒョンシクが漢城府の役人になったという話を後に聞いた。
だが、スンホンがヒョンシクと再び会うことは、あの日までなかった。
ヒョンシクが、自分やムン・ヨンシンに斬りかかり、命を奪おうとしたあの日まで―――。

10年前の出来事の後、スンホンはヒョンシクとその家族の行方を捜した。
だが、何も手掛かりはなかった。
自分を助けたがために、家族もろとも殺されたのかもしれないと思うと、その重責で夜も眠れぬ日々が続いた。
疎遠になっていた自分を、ヒョンシクが助ける義理もない。
若かりし頃、この世の中を変えて、有能な人間を重用する国を作ると宣言していたのにも関わらず、結局なにも変わっていない。
ヒョンシクは、密かに世の中に幻滅していたに違いない。


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冷たい風が、書斎の中を吹き抜けていく。
いつの間にやら、火鉢の炭が燃え尽きていたようだ。

「……ヒョンシクは、私を恨んだだろうか。
 お前の思いを、誰が受け継いだのだろう」

ヒョンシクとその家族は、10年前から忽然と消えた。
ヒョンシクには、妻子がいるはずだった。

「もし今も生きているとすれば、その子はユンシクと同じくらいの歳のはず……」

火箸で冷えてしまった炭をつつきながら、ぼんやりとスンホンは呟いた。


↓ 後記があります^^

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強い絆 第2話 그리고

2020.06.26 22:00|第二十講 強い絆
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ヒンジ

Author:ヒンジ
『トキメキ☆成均館スキャンダル』の二次小説を綴っています。
ドラマ版(ちょこっと原作も)のエピソードを交えたオリジナルストーリーです。

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