はじめまして

2024.04.30 00:00|導入
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ヒンジ と申します!

この度、『トキメキ☆成均館スキャンダル』に感化され、二次小説を恥ずかしながら創作してみました。
拙い文章力ではありますが、よろしかったらお付き合いくださいませ。

はじめてお越しくださった方は、必ず 続きを読む>> をお読みください。

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固い決心 第8話

2017.08.04 18:00|第十七講 固い決心
ソンジュンはユニの手を取り、岸辺から丘の方へと向かった。
歩いていくと、途中の木立の下に桃色の天幕が張ってあった。
中には今晩過ごすための寝具と暖を取るための火鉢、食事や菓子が詰まった重箱、その他様々な調度品が置いてあった。

「わざわざ、用意してくれたの?」

ユニが驚いたように、弾んだ声をあげた。

「あ、ああ……」

なんとなく話を合わせて、焦りを隠す。

何から何まで行き届いた準備は、すべてヨンハが何人もの使用人に用意させてくれていたものだ。
あまりの準備の良さに、ソンジュンも舌を巻いた。
とくに寝具には、殊更気を使ったとみえる。
それは大袈裟にも、新婚初夜に使うような豪華で派手な物だ。
ヨンハのほくそ笑む姿が、目に浮ぶ。

幸いユニは、そのことは特に気に止めていないようだった。
はじめての場所で、夜を外で過ごすという初体験に、心を弾ませている。
ソンジュンは、胸を撫でおろした。


二人は天幕の灯りを灯して、食事を済ませた。
話が弾むとともに食が進み、食べ終わる頃には、すっかり辺りは暗くなっていた。

「ユニ。星を観に行こう」

ソンジュンは灯りを持つと、もう一方の手でユニの手をとった。
彼女の細い指の間に自分の指を絡め、ソンジュンはこれからの長い夜に胸を躍らせた。

緩やかな坂を登っていくと、木立が途切れて急に視界が開けた。
ソンジュンの持つ灯りしかない島は、銀砂を撒いたような、満点の星に覆われていた。

「うわぁ―――」

ユニは首が痛くなるほど首を反らせて、後ろによろめいた。
手を繋いでいなければ、そのまま転んでいたかもしれない。
ソンジュンは、そんな彼女を見て目を細めた。

二人は芝の深い丘の上で、並んで腰を落ち着けた。
天の星々に、まるで吸い込まれてしまいそうで、不思議な感覚に包まれる。
ユニは、芝の上に身体を投げ出すように横になった。

「昔、西洋の神話を訳した禁書を見たことがあるの。
 西洋人は、星々を線で繋いで、幻想の獣や神の姿を見るんですって」

そう言いながら、ユニは細い指で空を差し、星と星とを繋ぐ。
瞬く星々の間を縫って、零れ落ちる星が閃光を発した。

「その気持ちも、この星空を見たらわかるような気がする。
 だって、こんな素敵な夜空をつくれるのは、神の仕業に違いないから……」

ソンジュンも、彼女に並んで横になった。
そして、同じように星々を指でなぞる。

「でも、僕には神の姿は見えない。
 僕に見えるのは……

 君の笑った顔。
 君の怒った顔。
 君の物思いにふける顔。
 君の僕を見つめる顔……」

ソンジュンは、ユニの方に首を傾けた。

「僕には、太陽も月も星も、みんな君に見える。
 
 ―――ただ以前と違うのは、こうして君に触れることもできるということ」

そう言って、ソンジュンはそっと、ユニの頬を指先で撫でる。
星空の下で、彼女の美しい姿は白く浮かび上がり、真っ直ぐ自分を見る大きな瞳は、星屑で輝いていた。

ユニは、頬をなぞるソンジュンの大きな手を、そっと手で包み込んだ。

「ソンジュン……連れてきてくれて、ありがとう。
 きっと、この夜空を二人で観たこと、私はずっと忘れない。

 そして私もこれから、太陽を見ても、月を見ても、星を見ても……
 貴方のことを、思い出す。

 たとえこの先……
 貴方のそばにいることが、できなくなる時がきたとしても……」

ソンジュンの手に包まれたユニの頬が濡れた。
星屑の映るユニの大きな瞳は、涙に揺れている。
ソンジュンは、ユニと額を寄せあった。

しばらくして、ソンジュンは起き上がると、懐から何かを取り出した。
そして、身体を起こすユニの手を取り、その細い薬指にそっと指輪をはめた。

17-8.jpg

ユニが驚いてソンジュンを見ると、彼もすでに同じ形の指輪をしていた。
ソンジュンは、真摯な眼差しでユニと向き合った。

「僕が、そばにいる。

 世間との隔たりに、どうしようもなく打ちのめされた時も、
 思いがけない危険と隣り合わせになる時も……僕がついてる。
 
 そして結局は、僕たちが何もできず、
 世間から見捨てられたとしても―――」

ソンジュンは、ユニの手を固く握った。
ユニはだた、じっと彼の声に耳を傾けた。

「キム・ユニ……
 いつも君のそばには、僕がいるから」

穏やかなソンジュンの笑みは、ユニの不安を押し流すようだった。

そばにいる―――
その言葉に、どれだけ勇気づけられただろう。

彼の大きな手のぬくもりは、彼のくれた指輪とともに、ユニの胸の奥の迷いを決意に変えた。


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固い決心 第7話

2017.07.21 18:00|第十七講 固い決心
ユンシクは、ソンジュンから預かった封書を懐に収め、地図を片手に北村(プクチョン)へと足を運んだ。
滅多に来ない北村は、ユンシクにとってはあまり居心地はよくない。
左右どこを見渡してみても、老論の有力者たちが贅を凝らした大きな屋敷を構え、どこの道も塵ひとつ見当たらない。
そしてどこも、私兵が絶えず周囲を警戒している。
少しでもこちらが不審な動きをすれば、あっという間に捕らえられるに違いない。
ユンシクは、できるだけ目立たぬようにして通り過ぎ、ようやく地図の示した北村の外れまでやってきた。

水原判官(スウォンハンガン)の屋敷は、思った以上に質素なものだった。
外官職の判官の都の屋敷ならば、それほど大きくはないだろうとは思っていた。
だが、仮にも老論派の役人の屋敷。
まさか、自分の屋敷よりも小さな屋敷だとは思わなかった。
あまりにも予想外だったため、最初は気付かずに通り過ぎたほどだ。

そんな外官職の役人の屋敷に、どうして左議政の息子自らが出向いて封書を届けなければならないのか、ユンシクには見当もつかない。
とにかく、さっさと封書を届け、この居心地の悪い北村から抜け出したかった。

戸口で下人に声をかけると、下人は血相を変えて中に入っていった。
下人に封書を預けて帰りたい気持ちもあったが、ユンシクは仕方なく家人の出迎えを待った。
しばらくして、屋敷の奥から現れた、禎子冠(チョンジャグァン)をつけたチャ判官の礼を受けた。

「これが封書です。では私はこれにて……」

判官は、早々に封書を押し付けて帰ろうとするユンシクを、避けるように身を引いて、封書を受け取らなかった。

「あ、あの、ちょっと!
 ここまでいらした方を、このままお返しはできません。
 遠いところから来られて、お疲れになったでしょう。
 ちょっとお入りになって喉でも潤されて……」

戸惑うユンシクを無理に引き留め、判官は屋敷の中へと案内した。
判官は先に立って歩きながら、ちらちらとユンシクをうかがった。
そして、首を傾げた。

『イ家の若様は、見上げると首が痛いほど背が高いとか、文武両道でとくに弓の名手だとか聞いてはいたが……
 思ったよりも華奢で女のようだ』

だが噂の通りの美男子で、目の輝きは凡庸ではない。
イ家の若様に限っては噂より本物の方がすばらしい、という噂も多少誇張されたものなのかもしれない―――
と、自らを納得させた。
どの道、号牌(ホペ)を見せろと言えるわけでもない。
同じ老論派でありながら、将来を約束された左議政の若様の顔も知らないとあっては、外官職とはいえ言い訳もできぬだろう。
判官は、予定通りに”イ家の若様”をもてなすことにした。

そしてユンシクもまた、ただの使いの立場から、自ら名を名乗るということを失念していた。


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17-7.jpg

ユニは、ソンジュンに手を引かれ、そのまま用意されていた小舟に乗った。
緊張して強張るユニは、チマをつまみ上げ、ソンジュンに支えられながら揺れる小舟に乗り移った。
小舟は、船頭への合図でゆっくりと桟橋から遠ざかり、風で立ち上がる波頭を掻き分けていった。

「どこへ行くの?」

「この先に、島があるんだ」

最初は怖がっていたユニだが、はじめて乗る小舟に次第に胸を躍らせた。
いや……胸が躍るのは、すぐ傍にソンジュンがいるからだろうか。
流れていく波に、指先を浸してみる。

「わぁ……気持ちいい。
 舟で出かけるなんて、はじめて」

ユニは、無邪気に楽しんだ。

「今夜は風が強くなるそうです。
 きっと星空が綺麗な夜になりますよ」

櫓を漕ぐ船頭が、そう教えてくれた。

陽は沈みかけ、辺りは少しづつ薄暗くなっていく。
しばらくして島の畔に到着すると、膝まで濡れるのも構わず、ソンジュンは浅瀬に降りた。

「さぁ、ユニおいで」

ユニは、彼に身を任せた。
ソンジュンは、ユニを軽々と抱き上げる。
チマが水に濡れないように注意して胸に包み込みながら、ゆっくりと岸の方へと歩き出した。

「ソンジュン。
 貴方が濡れてしまう……」

「僕のことは気にしないで」

水に落ちるのも怖くて、彼の首に回した腕に、ユニは力を込めた。
笠の下の、ソンジュンの精悍な横顔が間近にある。
くるりと上がる睫毛まで見える距離で、笠の揺れる飾り紐が、ユニの頬をくすぐった。

ユニは、自分の胸の鼓動がソンジュンに聞こえそうで、恥ずかしかった。
でも、彼にずっと触れていたい―――
今日は、なぜかいつもよりも、自分が落ち着きがないような気がした。
彼が触れる度、視線を感じる度、胸が高鳴って熱くなる。
身体の芯がもどかしくてたまらなかった。


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ソンジュンは、今日に限って突然訪ねてきた執事に、苛立ちと戸惑いを隠しきれずにいた。

今日は、自分にとって特別な夜になる予定だった。
前々から、ヨンハに相談して便宜を図ってもらい、今宵ユニと二人で誰にも邪魔されずに過ごすつもりでいたからだ。
今日という日のために、ソンジュンはヨンハと共に、幾日も前から準備を進めてきた。

ユニを一晩連れ出す口実に、別れを告げたヒョウンを出汁にすることには、最後まで抵抗があった。
だが、ヨンハの提案に、ヒョウンは快諾したという。
それは、ユニがヒョウンにとって紛れもない親友だということと、ヨンハが別に何か条件を付けたことが理由のようだった。
おかげで、一番無難な口実で、ユニを連れ出すことができた。

いよいよの当日、ソンジュンの心は朝からユニの元へと旅立ち、一日中浮足立っていた。
必死で冷静を装うも、講義への集中力は一刻ももたないほどだ。

なのに、よりにもよってこの日に、執事が父の所用を持ってきた。
すぐに漢江の麻浦(マポ)の渡し場へ向かわねば間に合わないが、父の言いつけを無視するわけにもいかない。
いつもであれば、他人に頼むことなどないのだが、今日だけはユンシクの申し出に素直に甘えることにした。


ソンジュンは桟橋で、輿から降りたユニに溜め息を漏らした。
いつ見ても、彼女は美しく愛らしい。
少年の姿に見慣れているにもかかわらず、今はその姿が想像できぬほど、女人の彼女は美しかった。
夕陽を浴びて佇む彼女の、チマの裾がふんわりと風に翻り、丸みを帯びた腰を浮き上がらせた。
美しい彼女の背を抱いた夕陽が、彼女をさらってしまいそうで、思わずその手の甲に口付けた。
そして、その手を離さなかった。

島について、浅瀬でユニを抱き上げた。
濡れないようにと彼女を抱いたのは、ただの口実かもしれない。
彼女が首に腕を回して、すぐにでも唇が触れそうなほど、傍にいる。

『君に、この胸の高鳴りがわかるだろうか……
 触れたくて、離したくなくて、仕方がない。

 はじめて乗る小舟で、波に指先を浸して楽しむ君にも、
 水面に落ちるのを怖がって、健気にすがる君にも、
 たまらなく―――僕は、恋をしている』

ソンジュンは、岸に揚がってもしばらくユニを抱いたまま、愛しさに胸を焦がした。
 

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プロフィール

ヒンジ

Author:ヒンジ
『トキメキ☆成均館スキャンダル』の二次小説を綴っています。
ドラマ版(ちょこっと原作も)のエピソードを交えたオリジナルストーリーです。

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まだまだ暑い日は続きますが、私は夏休みを心待ちに頑張る日々です。
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